鼠頭,牛首。

鼠頭牛首と云ふは、

敵と戦のうちに、

互に細かなる所を思ひ合はせて、縺るゝ心になる時、

兵法の道をつねに鼠頭牛首、そとうごしゆと思ひて

如何にも細かなるうちに

俄に大きなる心にして、

大小にかわる事、

兵法一つの心だて也。

兵法大分小分にしても、此心を離るべからず。